口ゴボ&出っ歯を見極める方法と最適な治療ステップ。理想のEラインを実現

「口ゴボや出っ歯」の改善方法や治療方法を探している方の多くは、口元の突出感や横顔のバランスが気になるはず。本記事では、口ゴボと出っ歯の違いやセルフチェック方法、軽度・重度の症例別治療法、さらには外科手術を含む矯正の流れまで詳しく解説します。あなたの理想のEラインを手に入れる参考にしてください。
Contents
口ゴボと出っ歯の違いとは?あなたの口元をチェックしよう
あなたの横顔に自信がありますか?「口元が出ているのが気になる」「Eラインが整っていない気がする」といったお悩みを抱えている方の中には、「口ゴボ」や「出っ歯」が原因かもしれません。どちらも口元の突出が特徴ですが、それぞれ原因や見た目の特徴が異なります。この記事では、口ゴボと出っ歯の違いを解説し、簡単にチェックできる方法をご紹介します。
口ゴボとは?特徴と横顔への影響

口ゴボとは、上下の前歯や歯茎、唇が全体的に前方へ突き出ている状態を指します。正式には「上下顎前突(じょうげがくぜんとつ)」と呼ばれ、骨格のズレや歯並びの問題によって引き起こされます。
口ゴボの特徴
- 唇が閉じにくく、リラックスした状態でも口が少し開いてしまう
- 横顔を見たときにEライン(鼻・唇・顎を結ぶライン)よりも唇が前に出ている
- 正面から見ると口元がもっこりして見える
- 口角が下がりやすく、不機嫌な印象を与えることがある
横顔への影響
口ゴボの方は、横顔のバランスが崩れやすく、顎が後退して見えることがあります。特にEラインを意識してチェックすると、唇の突出が目立つことが分かります。
出っ歯とは?上顎前突の特徴と口ゴボ(上下顎前突)との違い

出っ歯は、主に上の前歯(中切歯)が前方に傾いている状態を指します。医学的には「上顎前突(じょうがくぜんとつ)」と呼ばれ、歯の生え方や顎の骨の大きさのバランスによって引き起こされることが多いです。
出っ歯の特徴
- 上の前歯が大きく前方へ傾いている
- 唇を閉じると上唇だけが盛り上がって見える
- 笑ったときに前歯が目立ちやすい
- 前歯が前に出ていることで発音がしづらいことがある(特にサ行)
口ゴボとの違い
口ゴボと出っ歯は似ていますが、出っ歯は「前歯の傾き」によるものが大きく、口ゴボは「上下の顎全体の突出」が原因であることが多いです。そのため、矯正治療の方法も異なることがあります。
口ゴボと出っ歯、どちらなのか見分けるチェック方法
口ゴボなのか出っ歯なのかを正確に判断するには、歯科医の診断を受けるのがベストですが、自宅で簡単にチェックする方法もあります。
セルフチェック方法
1.横顔をスマホで撮影 ・無表情で正面を向いた状態で、横から写真を撮る ・鼻・唇・顎を結んだEラインを確認し、唇がどの程度前に出ているか見る 2.上唇と下唇のバランスを見る ・唇を閉じたときに上唇だけが出ているなら出っ歯の可能性が高い ・上下の唇がもっこりしているなら口ゴボの可能性がある 3.鏡の前でチェック ・前歯が下の前歯にかぶさっている場合出っ歯の可能性が高い ・口を閉じにくい、あるいは閉じられないも場合は口ゴボ、出っ歯両方の可能性が高い |
このチェックで「自分は口ゴボかも?」「自分は出っ歯かも?」と思った方は、歯科クリニックで相談するのがおすすめです。
口ゴボ・出っ歯の主な原因とは?大人にも関係する「幼少期の習慣」とは
幼少期に身についた癖が、大人になってからの口元の悩みに結びつくことがあります。「自分の口ゴボや出っ歯は、もしかして子どもの頃の生活習慣が原因だったのかも」と気づく方も少なくありません。また、今まさにお子さんを育てている方にとっても、早めに対策をとることで将来の歯並びの問題を防ぐことができます。ここでは、代表的な幼少期の癖と、その影響を解説します。
指しゃぶり 長期間続くと前歯が押し出され、出っ歯になりやすいとされています。大人になってから「小さい頃、よく指しゃぶりをしていた」と思い当たるなら、今の口元の状態と関係しているかもしれません。また、お子さんが同じ癖を持っている場合は、早めにやめさせる工夫が大切です。 口呼吸 鼻で呼吸せず口で呼吸する習慣がつくと、舌の位置が下がりやすくなり、上顎の成長が過度に進む可能性があります。その結果、口ゴボや出っ歯のリスクが高まる場合があります。大人でも口呼吸が続いていると、唇が乾きやすくなったり、歯並びへの影響が残ったりするため要注意です。 頬杖をつく癖 テレビを見ながら、あるいはパソコン作業中についつい頬杖をつく方も多いですが、片側の顎に偏った力が加わると顎のバランスが崩れ、歯列にも影響を与えます。大人になってからでも、長時間の頬杖を避けるだけで歯並びや顎関節への負担を軽減できるので、ぜひ意識してみましょう。 |
これらの癖は、たとえ幼少期の話であっても、原因を知ることで「自分の口元がこうなった理由」を理解しやすくなります。また、お子さんや周りの子どもが同じ癖を持っている場合には、早期に指導・改善することで歯並びへの悪影響を予防できるでしょう。自分自身の習慣や子どもの様子を振り返りながら、早めの対策を検討することが大切です。
出っ歯にはどんな種類がある?軽度・重度の症状の違い


「出っ歯」と一口に言っても、歯の傾きや骨格の状態、症状の程度によって治療法が異なります。軽度の場合は矯正のみで改善できることが多いですが、重度の場合は骨格的な問題が関与し、抜歯や外科手術が必要となることもあります。
自己判断が難しいため、専門の歯科医によるカウンセリングを受けるのがおすすめです。放置すると症状が進行し、健康面にも悪影響を及ぼす可能性があります。
種類 | 主な特徴 | 治療の目安 |
軽度の出っ歯 | ・前歯がわずかに前方へ傾いている状態・唇を閉じることはできるが、力を入れないと少し開いてしまうことがある・マウスピース矯正(インビザラインなど)で改善できるケースがある | ・矯正治療のみで改善できる可能性が高い・症状の進行を防ぐためにも早めの受診がおすすめ |
重度の出っ歯 | ・前歯の傾きが大きく、唇を閉じるのが困難・骨格的な問題が関与していることが多い・矯正治療だけでは改善が難しいケースがある | ・抜歯を伴うワイヤー矯正、または外科手術の検討が必要・中度以上は専門医の診断を受け、骨格調整を視野に入れる |
上記のように、症状の程度や原因によって治療方針は変わってきます。軽度のうちに治療を始めれば、矯正のみで改善できる可能性が高い一方、重度まで進行すると抜歯や外科手術が必要になることもあります。
見た目だけでなく健康面へ及ぼす影響もあるため、自己判断せずに専門の歯科医院でカウンセリングを受け、適切な治療法を選択しましょう。
出っ歯を放置するとどうなる?機能面・健康面への影響
出っ歯は見た目の問題だけでなく、放置すると様々な健康リスクを引き起こす可能性があります。
出っ歯を放置した場合の影響
影響内容 | 詳細 |
虫歯・歯周病のリスク増加 | 出っ歯の方は歯が重なっていることが多く、歯磨きがしづらい |
食べ物が詰まりやすく、虫歯や歯周病のリスクが高まる | |
噛み合わせの悪化 | 正しい噛み合わせができないと、特定の歯に負担がかかりすぎて歯がすり減る |
顎の筋肉に余計な力がかかり、顎関節症を引き起こすことも | |
発音障害のリスク | 出っ歯の程度が重いと、サ行やタ行の発音が不明瞭になりやすい |
日常会話やスピーチの際に発音しづらくなることがある | |
顔のバランスの崩れ | 出っ歯の状態が長く続くと、顎の発達がアンバランスになり、横顔や顔全体のバランスが崩れることがある |
これらのリスクを回避するためにも、出っ歯に悩んでいる方は早めに専門の歯科医院でカウンセリングを受けることをおすすめします。
出っ歯は治せる?あなたに合った改善方法を知ろう
出っ歯に悩んでいる方の多くは、「自分に合った治療法があるのか?」「どの方法を選ぶべきか?」と不安を感じているのではないでしょうか。出っ歯は、適切な治療を受けることで改善できます。ここでは、出っ歯を治すためのさまざまな方法を比較し、自分に合った治療法を見つけるためのポイントを解説します。
出っ歯の矯正治療とは?選べる方法を比較
出っ歯を治療する方法には、主に矯正治療と外科手術の2つの選択肢があります。ここでは、それぞれの方法を比較し、どのようなケースに適しているのかを見ていきましょう。
治療法 | 方法 | 適応ケース | メリット | デメリット |
ワイヤー矯正 | 歯にブラケットを装着し、ワイヤーで歯を動かす | 軽度~重度の出っ歯 | 強力な矯正力で細かい調整が可能 | ・見た目が目立つ ・痛みを感じることがある ・細かい移動が難しい |
マウスピース矯正 | 透明なマウスピースを装着して歯を動かす | 軽度~中度の出っ歯 | ・目立ちにくい ・取り外し可能 ・細かい動きが可能 | 重度の症例には適さないことがある |
抜歯矯正 | 上の歯を抜いてスペースを作り、矯正で引っ込める | 中度~重度の出っ歯 | 顔のバランスが整いやすい | 健康な歯を抜く必要がある |
外科手術 (セットバック手術) | 顎の骨を後方に下げる手術 | 骨格的な出っ歯・上下顎前突 | 劇的な改善が可能 | 入院する必要がある場合もある |
それぞれの方法にメリット・デメリットがあるため、自分の出っ歯の程度やライフスタイルに合った方法を選ぶことが大切です。
ワイヤー矯正とマウスピース矯正の違い
矯正治療には、主に「ワイヤー矯正」と「マウスピース矯正(インビザラインなど)」の2種類があります。それぞれの違いを表にまとめました。
比較項目 | ワイヤー矯正 | マウスピース矯正 |
矯正力 | 強い(重度の症例にも対応可) | 軽度~中度の症例向き |
見た目 | 目立ちやすい | 透明で目立ちにくい |
取り外し | 不可(固定式) | 可能(食事や歯磨き時に外せる) |
治療期間 | 1~3年程度 | 1~3年程度 |
費用 | 約80~150万円(裏側矯正の場合高くなる) | 約50~150万円 |
適応範囲 | 軽度~重度の出っ歯 | 軽度~中度の出っ歯 |
どちらを選ぶかは、自分の出っ歯や口ゴボの程度や生活習慣によって決まります。見た目も気にする方はマウスピース矯正、しっかりとした矯正力を求める場合はワイヤー矯正が適しているでしょう。
抜歯が必要なケースと非抜歯で治せる可能性
出っ歯の治療では、抜歯が必要なケースと、歯を抜かずに矯正できるケースがあります。
抜歯が必要なケース
・上顎のスペースが足りず、歯を引っ込める余地がない場合 ・口元の突出感をしっかり改善したい場合 ・重度の出っ歯で、矯正のみでは限界がある場合 |
非抜歯で治せるケース
・軽度の出っ歯で、歯の傾きだけが問題のケース ・奥歯を後方に動かすことでスペースを作れる場合 ・歯列の拡大が可能な場合 |
抜歯の有無は、治療計画に大きく関わるポイントなので、出っ歯の症状や原因を歯科医とよく相談して決めましょう。
外科矯正手術(セットバック手術など)はどんな場合に適している?

セットバック手術(前方分節骨切り術)は、骨格が原因で起こる重度の出っ歯や受け口、口ゴボなどを根本的に改善するために行われる外科的な矯正方法です。歯列矯正だけでは十分に後退しきれない顎の突出を、直接骨を切り、適切な位置に移動させることで治療します。フェイスラインを整えられることから美容整形的な要素も含まれますが、その一方でリスクやダウンタイムがあるため、慎重に検討が必要です。
最近では、症状の程度や医療機関の設備・方針によっては日帰り手術で対応できるケースも見られます。術後の経過観察や痛み止めの処方をしっかり行えば、長期入院をしなくても日常生活に早期復帰できることがあります。ただし、術後は腫れや痛みが出やすいこと、一定期間は食事や顎の動きに注意が必要なことは変わらないため、術後ケアや通院スケジュールをあらかじめ確認しておきましょう。
セットバック手術が適しているケース
上顎だけでなく下顎も前に出ている(上下顎前突) 骨格的に顎全体が前へ突出しており、矯正治療だけでは大幅な後退が難しい場合。 矯正だけでは根本的な改善が難しい場合 歯並びの修正だけでは限界があり、骨格レベルでのアプローチが求められるケース。 口元を大きく引っ込めて横顔のバランスを整えたい場合 横顔や正面から見た際のフェイスラインを劇的に変えたい方。 |
セットバック手術は、顎の骨を切り移動させるリスク、術後の腫れや痛み、数日から数週間にわたるダウンタイムなどが伴います。
たとえ日帰りで行える場合でも、個人の症状や病院の方針によっては入院が必要となるケースもあるため、専門医との綿密な治療計画が欠かせません。
大きな見た目の改善効果が得られる反面、術後ケアや生活面の調整が必要になる点も踏まえ、十分に検討した上で治療を選択しましょう。
出っ歯矯正の流れは?診察から完了までのステップ
出っ歯を矯正するには、以下のような流れで治療が進みます。
- 初診・カウンセリングと検査(口腔内検査・レントゲン撮影)
- 治療計画の決定(ワイヤー矯正・マウスピース矯正の選択)
- 矯正装置の装着(治療開始)
- 定期的な調整(月1回程度の通院)
- 矯正完了・リテーナー装着(後戻りを防ぐための保定期間)
治療期間は1.5~3年程度かかるため、長期的な計画を立てることが重要です。
セットバック手術(前方分節骨切り術)の流れは?手術前後のスケジュールと注意点
セットバック手術を受ける場合、以下のような流れになります。
- 術前検査・カウンセリング(CT撮影・シミュレーション)
- 術前矯正(必要な場合)
- 手術(入院1~2週間)
- 術後リカバリー(1~3ヶ月)
- 仕上げの矯正(必要に応じて)
手術後は腫れや痛みが伴うため、十分なダウンタイムを確保することが必要です。最近では、治療期間短縮のために先にセットバック手術を行い術後矯正を行う流れもあります。
出っ歯矯正のリスクと気になるポイント
出っ歯矯正を検討する際、「どのくらい痛むの?」「もし手術が必要になったらどうなるの?」といった不安を抱える方は多いでしょう。ここでは、矯正時の痛みやセットバック手術のダウンタイムについて詳しく解説します。
出っ歯矯正の痛みはどれくらい?ワイヤー矯正 vs. マウスピース矯正
ワイヤー矯正 | ブラケットとワイヤーによって持続的に歯を引っ張る力がかかるため、装着直後や調整後に痛みが出やすい |
マウスピース矯正 | 新しいアライナーを装着した最初の1~2日に圧迫感を覚える程度で、調整時の痛みは比較的軽い |
出っ歯矯正では、歯を動かす際に生じる圧力から痛みを感じることがあります。ただし、痛みの度合いは個人差が大きく、同じ矯正方法でもほとんど痛みを感じない人もいれば、最初の数日間は食事がしにくいと感じる人もいます。
ワイヤー矯正の場合は、ブラケットとワイヤーによって持続的に歯を引っ張る力がかかるため、装着直後や調整後に痛みが出やすい傾向があります。
一方、マウスピース矯正(インビザラインなど)は、交換用アライナーを順次装着する方式なので、調整時の痛みは比較的軽いとされます。たとえば、新しいアライナーを装着した最初の1~2日は圧迫感を覚える程度で、その後は慣れてしまう人が多いです。
また、どちらの方法でも痛みを感じる期間は長くても1週間ほどで、対策としては柔らかい食事を心がけたり、痛み止めを服用したりすることが有効です。こうした痛みの程度や期間を理解し、対策をあらかじめ把握しておくことで、矯正への不安を軽減することができます。
セットバック手術のダウンタイムと回復期間はどのくらい?
時期・内容 | 身体の状態・特徴 | 注意点・ケア |
手術直後~1週間 | ・手術後は顎周りの腫れや痛みが強く出やすい・流動食や安静が推奨される | ・全身麻酔が必要で、入院が必要なケースもある・冷却シートやアイスパックで患部を冷やし、腫れを抑える・医師の指示に従い、過度な動きは控える |
2~3週間 | ・腫れがやや引き始める・やわらかい食事が徐々に可能になる | ・個人差が大きいので無理をしない・顎に負担をかけないよう注意・痛みや違和感が続く場合は医師に相談する |
1ヶ月 | ・多くの方が日常生活に戻れる時期・まだ完全ではないが、顎の動きが安定してくる | ・長時間の運動や刺激の強い行動は避ける・引き続き口腔ケアと定期的な通院が必要・違和感があれば早めに医師へ連絡 |
その他 | ・手術後は顎の骨を後方へ移動させた影響で痛みや違和感が残る場合がある・個人差が大きい | ・術後ケアを徹底し、医師の指示に従う・十分な休養とスケジュール調整を行い、ダウンタイムをしっかり確保 |
セットバック手術(前方分節骨切り術)は、顎の骨を外科的に後方へ移動させる方法であり、骨格が原因の出っ歯や口ゴボなどを根本的に改善するのに有効とされています。
しかし、外科的アプローチが必要となるため、入院や全身麻酔が必要になるケースもあり、ダウンタイム(術後に日常生活へ戻るまでの期間)をしっかり確保しなくてはなりません。
術後は腫れが生じやすく、特に最初の1週間は流動食や安静が推奨されます。2~3週間経過すると腫れがやや引き、やわらかい食事が徐々に可能になりますが、個人差が大きい点に留意が必要です。
1ヶ月ほどで普段の生活に戻る方が多いものの、長時間の運動や刺激の強い行動は避けたほうがよいとされています。また、手術後は口腔内に痛みや違和感が残ることもあるため、医師の指示に従ったケアを行うことが大切です。冷却シートやアイスパックなどで適切に患部を冷やすと腫れを抑えやすくなります。こうした注意点を理解した上で治療計画を立てることで、術後の生活やスケジュール調整をスムーズに進めることができるでしょう。
出っ歯を治すと顔の印象はどう変わる?
出っ歯の矯正によって口元が整うと、顔全体のバランスが大きく変化します。横顔のシルエットや正面からの印象が改善されるため、「若々しく見える」「清潔感がアップする」と感じる方も少なくありません。
口元のバランスが整うことで期待できる変化とは?

口元の突出が解消されると、まず唇をリラックスした状態で閉じやすくなるため、表情が自然になります。
例えば、矯正前は口を閉じようとすると唇周りに力が入り「梅干しじわ」のようなシワができやすい方でも、矯正後は力を入れずに口を閉じられるようになるケースが多いです。
さらに、口元がスッキリすると顎のラインも目立ちやすくなり、フェイスラインにシャープな印象が生まれます。笑顔のときにも歯並びが整っていることで歯が美しく見え、自信を持って笑えるようになる方も多いでしょう。
こうした口元の変化は、見た目の美しさだけでなく、会話やコミュニケーションの際にプラスの印象を与えるため、人間関係や自己肯定感にも良い影響を及ぼすと考えられます。
出っ歯を治すと顔つきや印象はどう変わるのか?

出っ歯を矯正すると、顔つき全体が引き締まる印象を与えます。これは出っ歯によって前方に突出していた上顎や歯列が正しい位置に戻ることで、頬や顎のラインがバランスよく配置されるためです。
前歯の突出が原因で唇の厚みや形がアンバランスに見えていた場合でも、矯正によって唇が適切な位置に収まり、口元全体がスッキリと整います。
こうした変化は、本人だけでなく周囲の人にも「顔の印象が変わった」「明るくなった」と感じられやすく、人によっては化粧の映え方や髪型の似合い方にも好影響をもたらすでしょう。
出っ歯を治すと横顔のEラインは本当に改善される?

Eライン(鼻先と顎先を結んだ線に対する唇の位置関係)は、美しい横顔の基準としてよく取り上げられます。出っ歯の場合、唇がこの線よりも前に出てしまうため、横顔が崩れた印象になりがちです。
矯正治療では歯並びと顎の位置を調整することで、このEラインを整えることが可能です。例えば、上顎が原因で出っ歯になっている方は、ワイヤー矯正やマウスピース矯正で前歯の傾きを改善し、必要に応じて抜歯などでスペースを確保することで唇の突出度を抑えます。
骨格的に上下顎が前突しているケースではセットバック手術が選択肢となり、大幅に横顔のシルエットを修正できます。いずれの方法でもEラインをより理想的な状態に近づけられるため、横顔にコンプレックスを持つ方にとっては大きなメリットとなるでしょう。
出っ歯だと唇が厚く見えるのはなぜ?


歯が前方に突出していると、その分唇も前に押し出される形となり、実際の唇の厚み以上にボリュームがあるように見えてしまいます。とくに上唇は、出っ歯の角度に沿って押し出されるため、横から見ると大きく盛り上がった印象になる場合が多いです。
また、口を閉じようとすると余計な力がかかり、唇周りの筋肉が突っ張ることで厚みが増したように見えることもあります。
矯正治療を行い、前歯の位置や角度を正しく整えることで、唇が自然な位置へ収まり、見た目の厚みが目立ちにくくなります。さらに、口元が引き締まることで全体的な表情がバランスよくなり、横顔にも落ち着きが出るのが特徴です。このように、唇の厚さそのものを変えるわけではありませんが、歯列を整えることで結果的に唇が本来の大きさや形に見えやすくなるのです。
【実例】出っ歯の症例と体験談をチェック!
ここでは、実際に出っ歯治療を受けた方のビフォーアフターやエピソードを紹介します。具体的な事例を知ることで、自分の治療後のイメージを描きやすくなるでしょう。
「出っ歯治療」上顎前突の症例写真とビフォーアフターの比較






・40代女性 会社員【治療期間約2年】
治療後には口が閉じやすくなり、見た目が改善されただけでなく、口腔乾燥が改善、顎関節症の改善、発音が改善された。
「口ゴボ+出っ歯治療」上下顎前突の症例写真とビフォーアフターの比較






・10代女性 学生【治療期間約3年】
強度の口ごぼで、前歯だけでなく上の歯全体を後方に移動させた。矯正治療と併用して歯冠長延長術+歯槽骨整形術を行っている。見た目の改善はもちろんのこと、顎関節症状や咬み合わせが良くなっている。
出っ歯矯正で後悔しないためのポイントとは?

出っ歯矯正は長期的な治療になるため、「やり始めてから後悔しないだろうか?」と不安を抱える方も少なくありません。後悔を防ぐためには、まず治療方針をしっかりと理解し、歯科医とゴールのイメージを共有することが大切です。
例えば、ワイヤー矯正かマウスピース矯正か、抜歯が必要かどうか、外科手術を検討する必要があるかなど、費用面・期間面・見た目の問題など総合的に判断しましょう。
また、歯科医院を選ぶ際には、症例数や実績、口コミなどをよく調べ、自分のライフスタイルや希望に合った治療プランを提供してくれるかを確認するのがおすすめです。矯正後の保定期間をしっかり守り、リテーナーを継続的に装着して後戻りを防ぐことも重要なポイントです。これらを押さえておけば、矯正後に「こんなはずじゃなかった」という後悔を最小限に抑え、理想的な口元を手に入れられるでしょう。
まとめ
口ゴボと出っ歯は、いずれも口元の突出が気になる悩みですが、その原因や治療法は多岐にわたります。軽度のケースならマウスピース矯正やワイヤー矯正で対応できる一方、骨格的な問題がある場合にはセットバック手術など外科的アプローチが必要になることもあります。
放置すると噛み合わせや虫歯リスクだけでなく、発音や顔の印象にも影響が及ぶため、早めの対策が大切です。どの治療法を選ぶにしても、口ゴボ・出っ歯の程度やライフスタイルを踏まえた計画が重要。まずは自己チェックや専門歯科医のカウンセリングを通じて、最適な矯正プランを見つけてみてください。
よくある質問(Q&A)
出っ歯や口ゴボの矯正に関して、患者さんからよく寄せられる質問をまとめました。気になるポイントを事前に把握することで、スムーズに治療計画を進められます。
>口ゴボと出っ歯の違いとは?あなたの口元をチェックしよう
>出っ歯を治すと顔つきや印象はどう変わるのか?
出っ歯・口ゴボ治療は専門医へお任せください
また、矯正が完了した後もリテーナー(保定装置)を使用し、歯並びが後戻りしないようにする保定期間が必要です。保定期間は平均1~2年ですが、人によってはそれ以上の装着を勧められることもあります。
後戻りを防ぐためには、歯科医から指示されたリテーナー装着時間をしっかり守り、定期検診で歯並びを確認してもらうことが重要です。
一方、マウスピース矯正は透明のアライナーを装着するため、ほぼ装置が目立たず、食事や歯磨きの際は取り外しが可能です。接客業や人前に立つ仕事の方はマウスピース矯正を選択するケースが多いようです。
いずれの方法でも、初期の慣れや調整時の痛みを乗り越えれば、仕事や日常生活への大きな支障は少ないでしょう。
マウスピース矯正の場合は食事前にアライナーを外せるため、通常と同じ食事を楽しめますが、外した後の装着を怠ると矯正の進行が遅れる恐れがあります。
発音面では、装置装着後の数日~1週間程度、サ行やタ行が発音しづらいと感じる方がいますが、多くの場合は時間とともに慣れて問題なく話せるようになります。大切なのは、自分のライフスタイルや仕事の状況に合わせて矯正方法を選び、装置に早めになじむ努力を続けることです。